日本エンタープライズは2014年8月18日、インターネットに接続したスマートフォン(Android/iOS)を社内の内線電話機として使えるようにするソフトウエアパッケージ「AplosOneソフトフォン」()を発表、同日販売を開始した。既存のIP電話ソフト製品群「AplosOne」のオプションとして提供する。システム導入費用は、ソフトウエアライセンスのほかにサーバー機の費用やシステム構築費用を含めて100台規模で数百万円程度。

図●AplosOneソフトフォンの概要(出典:日本エンタープライズ)
図●AplosOneソフトフォンの概要(出典:日本エンタープライズ)
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 AplosOneソフトフォンは、スマートフォンを社内の内線電話機として使えるようにするソフトウエア製品である。システムは大きく四つのソフトウエアで構成する。スマートフォンに導入する専用の電話ソフト、IP-PBXサーバーソフト、電話ソフトからログインすることで電話ソフトとIP-PBXを仲介するアプリケーションサーバーソフト、アカウント管理サーバーソフトである。既存のPBXやIP-PBXがある場合は、これを置き換えて使うことになる。

 固定電話(社内LANに接続されたIP電話機)の代わりにスマートフォン(インターネットに接続されたIP電話機)を使うことによって、どこでも内線電話を利用できるようになる。一般的な内線電話機が備える「転送」「通常保留/パーク保留」「ピックアップ(代理応答)」などの機能を利用できる。オフィスの固定電話番号にかかってきた外線着信を社員のスマートフォンに転送できるほか、スマートフォンからオフィスの固定電話番号で外線発信できる。

 電話帳機能も備える。管理者が管理/更新する「パブリック」リストには、内線番号や顧客情報などの共有情報を載せて運用できる。「プライベート」リストは、スマートフォンの端末内にある連絡先を表示する。このほかに「お気に入り」リストを管理できる。また、電話ソフトが起動していない場合やバックグラウンドで動作している場合に、電話の着信をプッシュ通知で受信する機能も備える。