写真1●アイセイ薬局が2014年5月に運用の実証実験を開始した「おくすりPASS」
写真1●アイセイ薬局が2014年5月に運用の実証実験を開始した「おくすりPASS」
[画像のクリックで拡大表示]

 全国300店舗(2014年8月1日時点)で調剤薬局事業を展開するアイセイ薬局は2014年8月11日、全店舗の約9割にあたる274店舗において、調剤データをQRコードによって印字する「お薬手帳情報」シートの提供を開始する。QRコードに対応しているスマートフォン用のお薬手帳アプリであれば、同シートから調剤データを取り込める。お薬手帳アプリで調剤データを管理したいという利用者の要望に応える。

 お薬手帳は、医療機関が処方する医薬品の名称や回数などを記録する手帳。お薬手帳アプリでは、利用者はスマホ用のアプリで調剤データや服用履歴を管理できる。

 同薬局は2014年5月に日本橋室町店(東京都中央区)でスマホ用のアプリ「おくすり PASS」の実証実験を開始している(関連記事:電子化したスマホお薬手帳、アイセイが全国297店舗導入へ)。 実証実験が約3か月経過した現在、「日本橋室町店以外の店舗でも、同様にお薬の情報をアプリに取り込みたい」という利用者の声が多かったため、お薬手帳情報シートの提供を開始することにした。

 日本橋室町店の実証実験で利用者は、調剤データをQRコードでおくすりPASSに読み込むほかに、薬局側のサーバーから送信されたデータをアプリで受け取ることも可能である。その他のアイセイ薬局の274店舗では、お薬手帳情報シートに記載してあるQRコードから調剤データを読み込める。

■変更履歴
本文、第4段落に修正がありました。「日本橋室町店の実証実験では、利用者は調剤データをQRコードによって、おくすりPASSに読み込む」としておりましたが、同店の実証実験では薬局側のサーバーから利用者のスマホに調剤データを送信することも可能でした。また、「調剤データについては、これまでは手で入力する必要があった」としておりましたが、これまでは手で入力することはできませんでした。お詫びして訂正します。本文は修正しております。[2014/08/18 13:15]