富士通エフサスは2014年8月7日、日立製作所の運用管理ツール「JP1」をユーザー企業に導入し、運用設計から実際の運用保守までをワンストップで提供するSIサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service JP1構築・運用サービス」を販売開始すると発表した。価格は個別見積もりだが、販売目標は今後3年間で約100社10億円(付帯サービス含む)。

 JP1構築・運用サービスは、運用管理ツールの中で市場シェアが高いJP1を対象に、これまで富士通エフサスが社内に蓄積してきた導入ノウハウを体系化/メニュー化したもの。同社にはJP1認定技術者が156名在籍(2014年8月時点)しており、販売実績は累計で190社1万ライセンス以上。導入サービスとしては150サーバー以上の設計/構築実績があるとしている。

 運用設計や運用基盤の構築だけでなく、運用をアウトソーシングする体制を整えている。同社が富士通と共同で全国8カ所(北海道、東北、関越、東京、中部、関西、中国、九州)に設置したアウトソーシングサービスセンター「富士通LCMサービスセンター」を活用できる。

 想定するJP1製品の例として同社は、ジョブ管理の「JP1/Automatic Job Management System 3」、ネットワーク管理の「JP1/Cm2/Network Node Manager i」、統合管理の「JP1/Integrated Management」、デスクトップ管理の「JP1/IT Desktop Management」、---などを挙げる。

 提供するサービスメニューはの通り。

表●JP1構築・運用サービスのメニュー
フェーズサービス名サービスの内容
企画・設計JP1設計サービス要件定義と運用管理基盤の設計
構築JP1構築サービス運用管理基盤の構築
運用・保守JP1運用設計サービス富士通LCMサービスセンターを活用したシステム運用を設計
JP1移行・バージョンアップサービス他の運用管理ツールからの移行およびJP1のバージョンアップを設計/実施
システム監視サービス富士通LCMサービスセンターからJP1を使ってサーバーやネットワーク機器をリモート監視
システムトラブル対応サービストラブル対応および問い合わせ状況の定期報告