日本IBMは2014年8月6日、ヘルスソフトウェア推進協議会が公表した「ヘルスソフトウェア開発ガイドライン」に準拠するヘルスソフトウエア開発管理ソリューションを発表した。9月中旬から提供するという。

 ヘルスソフトウエアとは、健康管理や健康維持を目的としたり、医療関連に利用することを意図したソフトウエアのことで、スマートフォンにて提供される健康アプリなども含まれる。

 これまでヘルスソフトウエアには、開発プロセスや品質管理を規制する基準が存在しなかったが、11月に薬事法が一部改正されることに伴い、ヘルスソフトウェア推進協議会が業界自主基準を検討、ガイドラインとして公表した。ガイドラインでは、ソフトウエアの要求から設計、開発、テスト、販売、保守に至るまでのプロセスや記録を管理することが求められている。

 今回日本IBMが発表したヘルスソフトウエア開発管理ソリューションでは、IBMのソフトウエア「Rational Method Composer」と「Rational Team Concert」をベースに、ガイドラインで求められる品質管理やリスク管理、開発プロセスなどに対応したテンプレートを提供する。テンプレートは豆蔵と共同で開発したという。

 ガイドラインに沿ってソフトウエアを開発する場合、各担当者の役割から作業内容の検証など、開発プロセスに関わるさまざまな内容を記述して残す必要がある。同ソリューションを使えば、開発者は記述する内容を確認する必要がなくなり、開発作業に集中できるとしている。