写真1●Oracle Mobile Suiteの構成
写真1●Oracle Mobile Suiteの構成
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写真2●Mobile Application Frameworkの構成
写真2●Mobile Application Frameworkの構成
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 日本オラクルは、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスに向けた業務アプリ開発を支援するソフト製品「Oracle Mobile Suite」を発表した。iOSやAndroidなど複数のプラットフォームに向けたアプリ開発を支援するフレームワーク、社内システムとの連携を担うゲートウエイなどから成る(写真1)。

 米アップルと米IBMの提携でも焦点となった「MEAP(モバイル・エンタープライズ・アプリケーション・プラットフォーム)」と呼ばれるジャンルの製品といえる(関連記事:アップルがIBMとの提携で得た技術、PaaSと「MEAP」)。

 Oracle Mobile Suiteは、その名の通り、複数の製品が集まったスイート製品である。アプリ開発フレームワークの「Mobile Application Framework」、ゲートウエイの役割をする「Service Bus」、ERPと連携させるための「Oracle E-Business Suite Adapter」などから成る。

 マルチデバイス対応の他の開発フレームワークと同じく、Oracle Mobile Suiteで開発できるのもハイブリッドアプリである。つまり、UI部分はHTML5とJavaScriptで記述する(写真2)。デバイス固有の機能にアクセスするために「Apache Cordova」を用いている。Cordovaは、 米アドビシステムズが開発したJavaScriptフレームワーク「PhoneGap」をオープンソース化したもの。IBMのMEAPである「Worklight」でも、Cordovaが使われている。