英Canalysが現地時間2014年8月4日に公表した市場調査によると、同年第2四半期(4~6月)におけるスマートフォンの世界出荷台数は2億9240万台で、前年同期に比べ23%増加した。このうち中国本土の出荷台数は1億850万台で、世界市場全体の37%を占めた。

 中国市場のメーカー別出荷台数を見ると、同国のXiaomi(シャオミ=小米科技)が前年同期比240%増の1500万台となり、韓国Samsung Electronicsを抜き、初めて中国市場で首位になった。これに対し、Samsungの出荷台数は同15%減の1320万台で、2年半ぶりに2位に後退した。3位以降は、中国Lenovo Group(聯想集団)の1300万台、中国Yulong Computer Telecommunication Scientific(宇竜計算机通信科技)の1270万台、中国Huawei Technologies(華為技術)の1190万台と続いた。

 Canalysによると、Xiaomiの強みは価格性能比の高い製品シリーズ。同社製スマートフォンはAndroidベースのカスタムROM「MIUI」を採用しているが、Xiaomiはそれを通じて地域に密着した機能とサービスを提供しているという。また同社製品には、旗艦モデルの「Mi(小米手机)」と廉価モデルの「Redmi(紅米手机)」があるが、とりわけ後者のRedmiシリーズの販売が好調で、同社成長の原動力になっているとCanalysは分析している。

 中国市場における、Xiaomiの第2四半期の出荷台数シェアは約14%だった。これに対しSamsung、Lenovo、Yulongはそれぞれ約12%。5位のHuaweiは約11%。上位10社には、8社の中国メーカー(Xiaomi、Lenovo、Yulong、Huawei、BBK、ZTE、OPPO、K-Touch)が入っており、これらの出荷台数合計は7070万台で、シェアの合計は65%。また上位10社に入った国外メーカーは、SamsungとAppleのみ。SamsungとAppleの中国における出荷台数合計は2000万台で、シェアの合計は18%だった。

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