モバイルクレジットカード決済の米Squareは現地時間2014年8月4日、フードデリバリーサービスの米Caviarを買収したと発表した。

 2012年創業のCaviarは、地元の人気レストランのフードデリバリーを手がけている。サンフランシスコベイエリアでサービスを立ち上げ、現在はボストン、シカゴ、ニューヨーク、シアトル、ロサンゼルス、ワシントンDCに拡大している。

 SquareのJack Dorsey最高経営責任者(CEO)は、「Caviarのシームレスなデリバリー体験は、当社がまさに売り手と買い手に提供したいと望んでいる種類のサービスだ。デリバリーをすばやく手軽でフレンドリーなものにすることで、レストランはより多くの時間を顧客のための素晴らしい料理作りにあてることができる」と述べた。

 Squareは買収により、独立系事業者の事業成長を支援するサービスにいっそう注力するとしている。モバイルクレジットカードでの決済と、販売・在庫管理などが行えるSquareのレジスターサービスは、すでに5万軒以上のレストランが採用している。同社は最近、持ち帰り用の料理を事前に注文できるサービス「Square Order」も開始した。

 なおCaviar共同創業者兼CEOのJason Wang氏によると、Caviarは当面従来どおりSquareとは別個でデリバリーサービスを継続するという。

 米CNETによれば、SquareのCaviar買収は先月から噂されていた。買収額については両社とも明らかにしていないが、米New York Timesは先週の時点で「約9000万ドル」と報じている。

[発表資料(Squareの公式ブログ)]
[発表資料(Caviarの公式ブログ)]