2013年に世間を賑わせた米Googleの洋上建造物がスクラップされるようだと、複数の米メディアが現地時間2014年8月1日に報じた。

 同建造物は、2013年10月末にカリフォルニア州サンフランシスコ湾に、続いてメイン州ポートランドに出現した。これら巨大な艀(はしけ)は「Google Barge」(Googleの艀)と呼ばれ、「洋上データセンターか、マーケティング目的のパーティー船か」などの憶測が流れたが、Googleは同年11月に「人々が新たな技術について学べる対話型スペース」として活用できるショールームにしたいとの構想を明かした(関連記事:Googleの謎の洋上建造物、目的はショールーム---米メディア報道)。

 米Computerworldによると、今年7月末に貨物および海洋業関連の米Cashman EquipmentがポートランドのGoogle Bargeを購入した。購入価格や今後の計画については明らかにしていない。Computerworldの取材に対し、Googleは売却したことは認めたものの、売却した理由や、他のGoogle Bargeも売る計画かどうかについては答えなかった。

 しかし地元紙の「Portland Press Herald」は同Google Bargeがすでにポートランドからサウスポートランドに移され、そこで解体される予定だと報じている。Google Bargeは長さは250フィート(約76m)の4階建てで、リサイクルコンテナーを積み重ねた造りになっている。

 また米Wall Street Journalの報道によると、サンフランシスコ湾にあったGoogle Bargeは、正式な許可を得ていなかったため3月に同州ストックトンに移された。今後の予定については確認がとれていない。