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 米Facebookは現地時間2014年7月31日、世界のインターネット普及促進を目指し同社が中心となって発足した「internet.org」活動の一環として、無料でインターネットにアクセスするためのAndroid対応アプリケーションを公開した。まずはザンビアで利用可能にする。

 internet.orgアプリケーションを使用すると、データ通信料無しで「Facebook」や「Google Search」「Wikipedia」のほか、医療・健康、求人、天気予報などに関する特定の情報ソースにAndroid端末からアクセスできる。

 インドBharti Airtelがザンビアで展開している「Airtel」無線通信サービスのユーザーに対して提供を開始し、その後、他の地域にも拡大するとしている。

 internet.orgは、Facebookのほか、スウェーデンEricsson、フィンランドNokia、ノルウェーOpera、米Qualcomm、韓国Samsung Electronics、台湾MediaTekが設立メンバーとなって2013年8月に結成した。FacebookのMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)によれば現在インターネット利用者は世界の全人口の3分の1程度で、internet.orgはネット接続環境にない残りの3分の2(約50億人)がインターネットを利用できるようにするために、世界的なパートナーシップを通じて課題克服に共同で取り組む(関連記事:Facebook、NokiaやSamsungらと世界のネット普及促進を図る「internet.org」発足)。

 なお、internet.orgアプリケーションで設定されたサイトから外部のリンクに移動した際にはデータ通信量が発生する。また、internet.orgアプリケーション内でFacebookにアクセスした場合は、動画は再生できない(英Financial Timesの情報)。

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