米Strategy Analyticsが現地時間2014年7月31日に公表した世界スマートフォン市場の調査によると、同年第2四半期(4~6月)における出荷台数は前年同期比26.7%増の2億9520万台となった。中国のスマートフォンメーカー、Xiaomi(シャオミ=小米科技)が出荷台数を大きく伸ばし、メーカー別台数ランキングで初めて5位に入った。

 各社の出荷台数を見ると、韓国Samsung Electronicsが7450万台で首位を維持した。米Appleがこれに次ぎ3520万台。このあとHuawei Technologies(華為技術)の2010万台、Lenovo Group(聯想集団)の1580万台、Xiaomiの1510万台と、中国メーカーが続き、韓国LG Electronicsは1450万台で6位に後退した。

 このうち、Xiaomiの出荷台数は前年同期の410万台から約3.7倍になった。同社の端末は中国市場で広く人気があり、オンライン販売や通信事業者を通じ、四半期ごとに数百万人単位で新規顧客を獲得した。同社の次のターゲットはアジアのほかの国々や欧州など、まだブランドが知られていない地域だとStrategy Analyticsは指摘している。

 一方、Samsungの市場シェアは前年同期の32.6%から25.2%に減少した。同社はハイエンド端末の分野ではAppleと、ローエンド端末ではHuaweiなどの中国メーカーと激しい競争を繰り広げている。Samsungの出荷台数は前年同期から約2%減少した。

 Appleの出荷台数は同12.8%増加したものの、シェアは同1.5ポイント減少し11.9%となった。同社は秋に画面サイズの大きな新モデルを市場投入すると見られており、第2四半期は減速期だった。

 3位のHuaweiは出荷台数が同81.1%増加した。シェアは同2ポイント増の6.8%。「Ascend P7」といったモデルに人気があり、急成長中のLTE分野で出荷台数を伸ばしている。このほかLenovoの出荷台数は同39.8%増で、シェアは同0.6ポイント増の5.4%。LGの出荷台数は同19.8%増で、シェアは同0.3ポイント減の4.9%だった。

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