写真●遠隔にあるスマートフォン端末が再生する音声を手元のPCスピーカーで再生できる「音声検証機能」
写真●遠隔にあるスマートフォン端末が再生する音声を手元のPCスピーカーで再生できる「音声検証機能」
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 NTTレゾナントは2014年7月31日、クラウド型スマートフォン遠隔検証支援サービス「Developers AppKitBox - Remote TestKit」に、遠隔操作している端末が出力する音声を、手元のPCスピーカーでストリーミング再生可能にする「音声検証機能」(写真)を追加したと発表した(関連記事:NTTレゾがスマホ遠隔検証サービスを強化、Jenkins連携によるDevOpsなど)。

 同サービスでは従来、画面転送は比較的高速(実環境で15フレーム/秒程度、技術的には50フレーム/秒以上も可能)に実行できるものの、音声出力には対応しておらず、無音状態で画面の動きを確認するしかなかった。今回の音声検証機能の追加により、音楽や動画、ゲームなどのスマートフォンアプリ開発や、スマートフォン向けWebサイトの検証などの目的で従来以上にサービスを活用できるケースが増えると同社では見ている。

 音声検証機能に対応する端末は、iPhoneやXperiaシリーズなど国内約100機種および海外約10機種。2014年夏モデルの最新端末にも対応しているといい、「対応端末数は順次増やしていく」(NTTレゾナント)としている。なお、音声検証機能は基本機能として提供するため、利用に当たって追加料金などは発生しない。

 現状は、専用クライアントソフトを利用してスマートフォンを遠隔検証する「クライアントソフトウェア版」サービスでのみ利用可能となっている。「今後対応予定」(同社)というものの、今のところWebブラウザー経由で遠隔検証する「ブラウザ版」サービスでは、音声検証機能は利用できない。