写真●日立製作所の中村豊明 執行役副社長
写真●日立製作所の中村豊明 執行役副社長
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 日立製作所は2014年7月31日、2014年4~6月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.6%増の2兆1363億円、営業利益は同44.5%増の801億円と増収増益となった。中国向けの昇降機事業が好調だった「社会・産業システム」部門や、半導体製造装置の売り上げを伸ばした「電子装置・システム」部門が牽引した。

 「情報・通信システム」部門の売上高は、前年同期比8%増の4182億円となった。不採算プロジェクトの収束が寄与し、営業利益は39億円と同38億円増えた。

 同部門の4~6月期の受注は、前年同期比で18%伸びた。ストレージの新製品や公共システムで引き合いが強いという。好調な受注を確実に利益に結び付けるため、「プロジェクトトラブルやコスト超過が起きないように(管理を)強化していきたい」と中村豊明執行役副社長は述べた(写真)。

 2015年3月期の通期連結業績予想は、売上高が前期比2.2%減の9兆4000億円、営業利益が同5.1%増の5600億円で据え置いた。