写真●日本オラクル インダストリー・ビジネス・ユニット グローバル・クライアント・アドバイザーの伊藤亮三ディレクター
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 日本オラクルは2014年7月30日、通信業界向けのNFV(Network Functions Virtualization)を管理するソフトウエア「Oracle Communications Applications Orchestrator」を、同日から国内で提供開始すると発表した。グローバルでは米オラクルが2014年6月25日から、同ソフトウエアの提供を始めている。

 日本オラクル インダストリー・ビジネス・ユニット グローバル・クライアント・アドバイザーの伊藤亮三ディレクターは、「Oracle Communications Applications Orchestratorによって、ネットワーク環境の柔軟なオーケストレーションが可能になり、通信キャリアの作業効率化とサービス提供の迅速化を実現できる」と説明する(写真)。

 NFVとは、これまで専用ハードウエアで実現していた通信事業者のネットワーク機器をソフトウエア化し、汎用サーバーの仮想化基盤上で動作させるもの。Oracle Communications Applications Orchestratorは、このソフトウエア化されたネットワーク機能の稼働状況を、仮想基盤上で管理する。ソフトウエアごとにCPUの使用率やメモリー使用率などを管理し、リソースが不足している場合はVM(仮想マシン)を追加するなど、稼働状況に応じて柔軟な制御ができるという。

 販売価格は未定。まずは国内通信キャリアへの導入を目指すとしている。