写真●活文 Managed Information Exchangeの概要
写真●活文 Managed Information Exchangeの概要
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 日立ソリューションズは2014年7月30日、コンテンツマネジメント製品群「活文」の新製品となる「活文 Managed Information Exchange(MIE)」および「活文 Team Idea Sharing(TIS)」を発表した。活文MIEは9月1日、活文TISは8月1日に販売を開始する。

 活文MIEは、社内および社外の人たちとの情報共有基盤となる製品(写真)。社内にサーバーを設置し、ここに保存したファイルなどの情報をアクセス権のあるユーザー間で共有できるようにする。Microsoft SharePointなどの他社製品との連携も可能だ。

 特徴は、(1)ユーザーがコメント(メッセージ)を付けられるコミュニケーション機能、(2)ファイルのバージョン管理、(3)大容量ファイルの高速転送、(4)細やかなアクセス権の設定や閲覧権限の失効などのセキュリティ──の四つである。

 特に力を入れたのは、複数企業が関わるようなプロジェクトでの利用を想定し、社内ユーザーと社外ユーザーを同一システム内で管理できるようにした点。その際、「企業間連携では社外ユーザーのアカウント情報の管理が課題となっていたが、活文MIEでは利用する各企業で自社ユーザーのアカウント情報を管理できる」(同社 プラットフォームソリューション事業本部 プロダクトマーケティング本部 マーケティング推進部の松本匡孝 主任技師)という。

 活文TISは、タブレット端末などで資料や図面を表示し、手書きで付け加えた情報などを共有するための製品である。P2Pでの通信のためサーバーが不要であることや、動画以外の印刷可能な資料は全て読み込めることなどが特徴だ。

 同社は2製品の発表と同時に、従来の各種コンテンツマネジメント製品の体系を一新し、新たな「活文」ブランドとして展開すると発表。活文MIEは、従来製品の各種機能を組み込んだ中核製品という位置付けとなる。価格は個別見積もりだが、活文MIEの価格の目安は100ユーザーライセンスで1000万円から(別途サーバー構築費が必要)。活文TISは定価が1クライアント3万円。