米Twitterは現地時間2014年7月29日に、同年第2四半期の決算を発表した。売上高は3億1200万ドルで前年同期と比べ124%増と急増した。会計原則(GAAP)ベースの純損失は1億4500万ドル(1株あたり0.24ドル)で前年同期の4200万ドル(同0.32ドル)から赤字が広がった。特別費用を除いた非GAAPベースの場合、純損益は1500万ドル(1株あたり0.02ドル)の黒字となる。

 売上高の内訳は、広告収入が前年同期比129%増の2億7700万ドルで、その81%をモバイル広告が占めた。データライセンシング収入は同90%増の3500万ドルだった。米国外からの売上高は1億200万ドルで同168%増加し、売上高全体の33%を占めた。

 平均月間アクティブユーザー(MAU)は2億7100万人で、前年同期から24%増加した。モバイルのMAUは同29%増の2億1100万人に達し、MAU全体の78%がモバイルからアクセスしていることになる。

 タイムラインの閲覧数は1730億ビューで、前年同期比15%増加した。1000タイムラインビュー当たりの広告売上高は1.60ドルで同100%増加した。

 Dick Costolo最高経営責任者(CEO)は、「これまでどおり、増加するユーザーの成長促進と関係強化に焦点を当てる。また、FIFAワールドカップ開催時のような新しい体験の開発によりさらに多くのユーザーに訴求を拡大したい」と述べた。

 同社は今後の見通しとして、2014年第3四半期の売上高を3億3000万~3億4000万ドルの範囲と予測した。2014年通年の売上高予測は、4月時点の12億~12億5000万ドルから13億1000万~13億3000万ドルの範囲に引き上げた。

 米New York Timesの報道によると、アナリストらは売上高を2億8300万ドル、特別費用を除いた1株当たり純利益を0.01ドルと予測していた。

 同社は昨年11月の新規株式公開(IPO)以降、MAU伸び率の鈍化が懸念され、同社株価は今年に入って約40%下落していた(英Financial Timesの報道)。しかし第2四半期のMAUは前期比増加率が6.3%増となり、第1四半期の5.8%増、2013年第4四半期の3.8%増から復調を見せている。第2四半期の決算発表を受け、同社株価は時間外取引で34%急騰した。

 また米Forbesによると、ワールドカップブラジル大会の期間中、ハッシュタグ「#WorldCup」が付いたツイートは6億7200万件にのぼった。決勝戦では3220万ツイート、ドイツ対ブラジルの準決勝戦は3560万ツイートが投稿されたという。

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