写真●AWSの仮想アプライアンスマーケット「AWS Marketplace」を通じて「Fortinet FortiWeb-VM」を時間借りできる
写真●AWSの仮想アプライアンスマーケット「AWS Marketplace」を通じて「Fortinet FortiWeb-VM」を時間借りできる
[画像のクリックで拡大表示]

 フォーティネットジャパンは2014年7月29日、米アマゾン・ウェブ・サービスのクラウドサービスAWS(Amazon Web Services)向けに、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)の機能を最小1時間単位で貸し出す、利用時払い(pay-as-you-go)方式のサービスを開始したと発表した。

 米フォーティネットのWAF「Fortinet FortiWeb」の機能をAWSのVMに搭載した仮想アプライアンス「Fortinet FortiWeb-VM」を、「AWS Marketplace」を通じて1時間(hourly)あるいは1年間単位(annual)で貸し出す(写真)。FortiWeb-VMを使うことで、AWS上に公開したWebサイトやサービスをクロスサイトスクリプティングやSQLインジェクション、バッファオーバーフロー、DoS攻撃などから保護できる。

 フォーティネットでは以前からFortiWeb-VMを提供していたが、その利用方式として、同社パートナー経由でライセンスを購入して持ち込む方式(BYOL:Bring Your Own License)しか用意していなかった。今回、上記BYOL方式に加えて利用時払い方式が利用できるようになったことで、例えば、「期間限定のキャンペーンサイトをAWSで立ち上げて、WAFで保護したいケース」などで活用しやすくなった。

 料金(7月29日時点)は、AWSの東京リージョンを利用するケースにおいて、EC2インスタンスタイプ(仮想マシンの種類)が「m3.large」の場合で、1時間当たり1.033ドル(内訳はEC2が0.203ドル/時、FortiWeb-VMのライセンスが0.83ドル/時)からとなっている。なお、時間単位ではなく、年間単位で借りる方が17~23パーセント安くなる。