内閣官房は2014年7月29日、各府省が保有する公共データを二次利用できる「オープンデータ」を検索しやすくする「データカタログサイト本格版」“DATA.GO.JP”の構築・運用業務について、一般競争入札で日立製作所が落札したと公表した。落札金額は税込み3672万円。入札参加者は日本ユニシスと日立の2社だった。10月1日から稼働する予定。

 データカタログサイトは、データセットやリソースに付与するメタデータを利用して、横断検索機能を提供。政府は公共データを活用した新ビジネス・新サービス創出の促進を目指し、営利目的の編集・加工などを認めている。2013年12月にスタートしたサイト試行版は日本ユニシスが構築と運用していた。サイト試行版の掲載データは本格版に移行する。

 サイト本格版では試行版に比べて公開するデータを拡大。トップページに検索窓を配置するなど検索インターフェースの改善を図るほか、英語表記の範囲を拡大した。複数のデータセットなどのメタデータのダウンロードをしやすくし、APIで取得できるメタデータを増やす。同じコンテンツが複数のデータ形式で公開される場合は、より機械判読性が高いデータ形式のデータのみを掲載するという。

 各府省へのメタデータ作成作業は8月初めに依頼し、本格版に登録するメタデータのサイト構築業者への提供は9月上旬を予定。掲載するデータは継続的に充実していくとしている。