図●KDDIが提供するIDaaS(IDentity as a Service)「KDDI Business ID」の概要
図●KDDIが提供するIDaaS(IDentity as a Service)「KDDI Business ID」の概要
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 KDDIは7月29日、法人ユーザーを対象として、クラウドサービス利用時のID・認証一元管理の仕組みをサービスとして提供するIDaaS(IDentity as a Service)「KDDI Business ID」()を8月末から提供すると発表した。

 8月末に提供開始予定の「Google Apps for Business」や2014年秋提供開始予定の「Office 365 with KDDI」など、同社が提供する複数のクラウドサービスに、PCやスマートデバイスから一つのIDで多段階認証を用いてログインできる仕組みを提供する。

 多段階認証は、通常のIDとパスワードを使った認証に加えて、ワンタイムパスワードや携帯電話/スマートフォンを利用した「着信認証」を用意する。着信認証とは、あらかじめ登録した携帯電話/スマートフォンへの着信に応答した後、コードを入力することで認証する方式である。

 事前に許可した端末からのログインのみを認証する「利用デバイス制限」や、社内向けIPアドレスを設定することにより、社外からのアクセスを制限できる「アクセス場所制限」などの機能も搭載。企業内で使っているActive Directoryのアカウント情報をKDDI Business IDへ一括登録できる「Active Directory一括登録機能」も用意している。

 料金は、初期費用(初期登録料)が無料で、月額料金としてサービス利用料が1ID当たり150円、着信認証を使う場合はIDごとに別途100円かかる。