写真●兼松コミュニケーションズのプリペイド方式データ通信SIMカードパッケージ「COMST T-SIM」
写真●兼松コミュニケーションズのプリペイド方式データ通信SIMカードパッケージ「COMST T-SIM」
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 兼松コミュニケーションズ(KCS)は2014年7月28日、MVNO(仮想移動体通信事業者)としてNTTドコモのLTE/3G回線を利用するプリペイド方式のデータ通信SIMカードパッケージ「COMST T-SIM」(コムスト ティーシム、写真)の販売を開始した。同社直販サイトや独自販売ルートを通じて、全国および海外8カ国で販売する。

 全国の主要コンビニエンスストアで24時間いつでもチャージできることや、電話による開通手続きなどが不要で、端末に挿してAPNを設定するだけですぐに利用できることなどを売りとする。訪日外国人や子供の利用を制限したい保護者、クレジットカードや専用の銀行口座を持たない若年層などの利用を主に見込んでいるという。

コンビニチャージ用の専用プリペイドカードを同梱

 COMST T-SIMは、SIMカードとプリペイドチャージカードをセットにした商品として販売される。SIMカードは、あらかじめチャージ(課金)した金額分だけを利用できる。チャージ残高がなくなった場合は、同梱のプリペイドチャージカードを使ってコンビニエンスストアでチャージする。

 プリペイドチャージカードは、NTTコムウェアが提供するコンビニエンスストアを利用した料金収納代行サービス「SmartPit」に対応したもの。同サービスに対応した全国のコンビニエンスストア約3万店舗(ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、スリーエフ、サークルKサンクス)で24時間いつでもチャージできる。

 通信プランとして、(1)利用開始日から31日間利用できる「日額プラン」、(2)利用開始日から最大30日間または1Gバイトのデータ量を使い切るまでの「1GBプラン」、(3)利用開始日から最大90日間または3Gバイトのデータ量を使い切るまでの「3GBプラン」---という三つのプランを用意する。日額プランは、1日当たり50MバイトまでLTEによる高速通信が可能。50Mバイト超過後は速度が200kビット/秒に制限される(速度制限は毎日午前0時にリセット)。

 SIMカードのチャージ残高がなくなった場合は、有効期限(チャージ切れあるいは利用期間終了日により、同月末日または翌月末日)内にコンビニでチャージする必要がある。有効期限内にチャージをし忘れた場合、SIMカードは無効となり、新たに購入する必要がある。

 価格は、日額プランと1GBプランが3980円(2000円分のチャージ込み)、3GBプランが6980円(5000円分のチャージ込み)。SIMカードは、標準SIM、microSIM、nanoSIMの3タイプを用意。NTTドコモの端末あるいはSIMフリー端末で利用できる。