写真●CA Technologies 日本法人 社長 ポール・フォルケンシュタイン氏
写真●CA Technologies 日本法人 社長 ポール・フォルケンシュタイン氏
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 CA Technologiesは2014年7月25日、日本市場に向けた経営戦略を発表した。4月にCA Technologies日本法人の社長に就任したポール・フォルケンシュタイン氏(写真)は、戦略の柱が「社員の能力開発」「革新的な製品の提供」「パートナービジネスの拡大」「顧客満足度の向上」の4つにあると説明した。

 社員の能力開発に関しては、既に2012年10月より社内のキャリアプログラムとして、「タレント・ディベロップメント・プログラム」を実施しているという。将来のリーダーを育成することが狙いで、ニーズに合わせた3つのプログラムを用意し、今後も同プログラムに投資するとしている。

 製品については、4月に発表したAPIセキュリティ/管理製品の「CA Layer 7」や、6月に発表した継続的デリバリー製品「CA LISA Release Automation」、メインフレーム向けのクラウドストレージ製品「CA Cloud Storage for System z」をアピール。第3四半期にはデータセンターインフラストラクチャーマネジメント製品の「CA DCIM」や、戦略的IT投資を管理するモバイルアプリケーション「CA Clarity Playbook」といった製品を市場投入するという。

 パートナービジネスについては、「システムインテグレーターやOEM、コンサルティング会社など、さまざまな企業とのパートナーシップを多角的に拡大していきたい」(フォルケンシュタイン氏)とした。パートナー企業に対しては、トレーニングや共同マーケティングを行い、パートナープログラムを増強する。また、意見交換などを通じてパートナーとの関係を構築するイベント「CA Technologiesパートナー・エクスチェンジ」を、5月に引き続き年度内にあと4回実施するとしている。

 顧客満足度の向上に向けては、日本市場のニーズに合った製品やサービスを展開するため、顧客を呼んで自社の取り組みなどを伝えるイベント「カスタマー・アドバイザリ―・ボード」を開催。「今後も継続して実施し、より多くのフィードバックを受けたい」(フォルケンシュタイン氏)としている。

 フォルケンシュタイン氏は、「日本市場は、アベノミクスによる経済成長や2020年の東京オリンピック、2015年に起こると言われているITの人材不足問題などにより、ソフトウエアの活用機会が広がっている。CAは、マネジメントクラウドや、開発と運用を連携させたDevOps、セキュリティといった分野で実績があり、これらを中心にソフトウエアがビジネスを変えるための支援を続けたい」と述べた。