画面●「SKYMARK FREE Wi-Fi」の案内Webサイト
画面●「SKYMARK FREE Wi-Fi」の案内Webサイト

 スカイマークは2014年7月23日、一部路線の機内で無料無線LANサービス「SKYMARK FREE Wi-Fi」の提供を開始すると発表した(画面)。8月7日に就航予定の欧州エアバス製「A330-300型」1機で利用可能になる。同機で運航する羽田-福岡線、羽田-札幌(新千歳)線の一部便で利用できる。

 スカイマークが採用するのは米パナソニック アビオニクスの航空機向け衛星通信システム「eXConnect」である。就航機の胴体には衛星通信用のアンテナが取り付けられ、ドーム状のカバーで覆われている。スカイマークは6月に新規導入したA330-300型2機を運航中だが、この2機にもアンテナ搭載などの整備を行う予定。2014年末までに3機で無料Wi-Fiを利用可能にする。

 実効通信速度は明らかにしていないが、「メールなどテキストデータのやり取りに利用することを想定している。画像が多いWebサイトなどでは表示が遅くなる可能性がある。機内の同時利用人数によっても通信速度は変動する」(広報課)としている。

 国内線では、日本航空(JAL)が7月23日から機内無線LANサービス「JAL SKY Wi-Fi」を3機体制で開始した(関連記事:「富士山上空なう」を実現! 胴体にアンテナ埋め込む大工事)。スカイマークと同じ羽田-福岡線と、羽田-札幌線(8月1日以降)を含む路線の一部便で利用できる。JALのサービスは有料(距離などに応じて400~700円、税込み)で、米gogoのシステムを採用している。