写真1●講演するみずほ銀行の正木 聡氏(IT・システム統括第一部 共通インフラ推進チーム参事役)
写真1●講演するみずほ銀行の正木 聡氏(IT・システム統括第一部 共通インフラ推進チーム参事役)
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写真2●講演する富士フイルムコンピューターシステムの柴田英樹氏(システム事業部 ITインフラ部 部長)
写真2●講演する富士フイルムコンピューターシステムの柴田英樹氏(システム事業部 ITインフラ部 部長)
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写真3●盛況な会場の様子
写真3●盛況な会場の様子
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 ビジネスを支えるITインフラの企画・設計・構築・運用をテーマにしたイベント「ITインフラSummit 2014」(主催:日経BP社)が7月24日、東京・目黒の目黒雅叙園で開幕した。サイバーエージェント、富士フイルム、みずほ銀行、ヤフー、楽天といった先進ユーザー企業のITインフラ活用事例や、ITインフラの構築・運用に有用な製品、ツールを紹介する18の講演を実施する。

 午前10時30分からの基調講演では、みずほ銀行の正木 聡氏(IT・システム統括第一部 共通インフラ推進チーム参事役)と富士フイルムコンピューターシステムの柴田英樹氏(システム事業部 ITインフラ部 部長)が登壇した。みずほ銀行の正木氏は「『みずほクラウド』を活用した攻めのインフラ」と題して講演。同社のシステム構築費用が半減したことや、運用環境の構築を自動化した成果を披露した(写真1)。

 一方、富士フイルムコンピューターシステムの柴田氏は「変化に強いプライベートクラウドの構築・運用の勘所」と題して講演(写真2)。コスト削減を目指して他社に先駆けて2008年にプライベートクラウドを整備した富士フイルムグループにおける新たな課題と、それを解決するために実施した工夫を明かした。両講演とも盛況で、多くの受講者が真剣に聞き入っていた(写真3)。

 午後の特別講演では、サイバーエージェント、楽天、ヤフーなどのユーザー企業が登壇する。例えばサイバーエージェントの山本孔明氏(アドテク本部 技術戦略室 Central Infrastructure Agency 基盤グループ ネットワークエンジニア)と長谷川 誠氏(アドテク本部 技術戦略室 リードインフラエンジニア)は、「OpenStackとネットワークを監視するZabbixの活用事例」と題して午後1時15分から講演する。また、楽天の岩崎 磨氏(グローバルオペレーション部 ネットワーク管理グループ サブマネージャー)と、ヤフーの佐藤佑介氏(システム統括本部 サイトオペレーション本部 インフラ技術3部 シスアド)は午後4時15分に登壇する。

 基調講演、特別講演のほかにもサーバー、ミドルウエア、ストレージ、運用管理ツール、ネットワーク、ファシリティー、IaaS、データセンター、セキュリティといった多様な分野をテーマにした講演が行われる。丸一日でITインフラに関するノウハウを余すことなく知ることができる。講演は「構築する」「運用する」「支える」「守る」というテーマ別に色分けされているため、目的に合った講演だけを聴講することも可能だ。

 また、昼食の時間にはJAZZライブも開かれた。美しい歌声と楽器の音色が会場全体に響き渡った。