米Facebookは現地時間2014年7月23日、同年第2四半期の決算を発表した。売上高は29億1000万ドルで、前年同期から61%増加した。米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は7億9100万ドル(希薄化後1株当たり純利益は0.30ドル)で同138%急増。営業利益は13億9000万ドルとなり、同147%増加した。

 特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は10億9100万ドル(希薄化後1株当たり純利益は0.42ドル)、営業利益は17億1200万ドルとなる。

 収益の柱となっている広告売上高は26億7600ドルで前年同期と比べ67%増加した。広告売上高全体に占めるモバイル向け広告の比率は約62%で、前年同期の約41%から拡大した。またソーシャルゲームのアプリ課金手数料などによる売上高は同9%増の2億3400万ドルだった。

 2014年6月の日間アクティブユーザー数(DAU)は8億2900万人で、前年と比べ19%増加した。このうちモバイル経由のDAUは6億5400万人で同39%増えた。6月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は同14%増の13億2000万人、モバイル経由のMAUは同31%増の10億7000万人となった。

 米メディアの報道(Bloomberg)によると、アナリスト予測の平均は、売上高が28億1000万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益が0.32ドルだった。同社は新規株式公開(IPO)当時、モバイルによる売上がほとんどなかったため、モバイル移行への対応を危惧する投資家が多かったが、第2四半期の業績はこの懸念を払拭したようだ。Facebookの同日の株価は、前日比2.9%増の71.29ドルで通常取引を終えたあと、時間外取引で75.45ドルの高値を付けた。

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