京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は2014年7月17日、AWS(Amazon Web Services)を活用した仮想サーバー環境の構築/運用サービスの一つとして、トレンドマイクロのホスト型ファイアウォール製品「Trend Micro Deep Security」(TMDS)によるセキュリティ対策まで含めてワンストップで提供可能とした上位メニュー「統合運用管理サービス セキュリティオプション」を発表、同日提供を開始した。販売目標は初年度100社。

 基本となるサービスは、AWSの構築/運用監視サービスである。あらかじめAWSのアカウントを用意しておき、KCCSにアカウント情報を渡してサーバー構築や運用管理を代行してもらう仕組み。KCCSが個々の仮想サーバーを立ち上げ、OSやミドルウエア、業務アプリケーションをインストールして設定する。稼働監視やバックアップなどの運用管理の設定も実施する。

 サービスの特徴は、AWSの構築/運用監視に加えて、サーバーのセキュリティを向上させるサービス群を用意したこと。具体的には、(1)「セキュリティコンサルティングサービス」(ユーザーの既存環境からAWSに移行するセキュリティリスクを洗い出すサービス)、(2)「Deep Security構築サービス」(コンサルティング結果に基付いて仮想サーバーにTMDSを導入/設定するサービス)、(3)「セキュリティ運用監視サービス」の三つのサービスを用意した。

 料金(税別)は、AWSの運用監視サービスが、監視システムを用いた無人監視の場合に月額6万円から。セキュリティ機能としてTMDSを使う場合は、TMDSの構築サービス料金とは別に、TMDSのライセンス料がかかる。TMDSの販売価格は、「Standard」(脆弱性対策、ファイアウオール、ファイルやレジストリなどの変更監視、セキュリティログ監視)が17万9000円、機能を脆弱性対策とファイアウオールに限定した「Virtual Patch」が12万5300円など。これ以外の初期費用(AWSの構築、セキュリティコンサルティング、TMDSの導入)は個別見積もり。