厚生労働省の公共職業安定所(ハローワーク)に設置している求人情報提供端末でシステム障害が発生した問題(関連記事:ハローワークで求人検索が表示されない障害、復旧のメド立たず)で、同省は2014年7月23日から影響を緩和するための暫定対処策を実施した。「検索サーバ」の負荷が高まって求職者が端末を利用するときにエラーが多発していたため、検索サーバで管理するデータ更新の頻度を下げた。

 この対処策によって、求職者が検索した際にかかる時間は正常時(2秒以内)より遅いものの、30秒以上かかった後にエラーになるケースは発生しなくなったという。一方で、同省は日中の求人情報更新を取りやめた。求人する事業者が提出する求人情報の更新頻度を、従来の30分に1回から、1日1回の夜間バッチ処理に変更している。

 そのため、検索できる求人情報は前営業日業務終了時点のものとなる。データ更新まで時間差があるため、求職者が端末で見つけた求人情報が既に取り消されているといった不都合が発生する。抜本的な解決のメドは依然として立っていない。