写真●Progress DataDirectの概要(出典:アシスト)
写真●Progress DataDirectの概要(出典:アシスト)
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 アシストは2014年7月23日、NoSQLデータベースの「MongoDB」に対してODBC/JDBC経由でSQLアクセスできるようにするアダプターソフト「Progress DataDirect(MongoDB版)」を発表、同日販売を開始した。ODBCアダプターとJDBCアダプターを用意している。価格(税別)は、最小構成となる1CPUコア版で41万2000円。開発会社は米Progress Software。

 Progress DataDirectは、データベース接続用のドライバーソフトである(写真)。実装形態としては、Windows/Linux/UNIX用のODBCドライバーや、Java環境用のJDBCドライバー、WindowsのADO.NET用のドライバーを用意している。これらについて、接続対象のデータベースごとに製品を別個に用意している。例えば、Oracle Database接続用のODBCドライバー製品やSQL Server接続用のJDBCドライバー製品などがある。

 今回、ODBCドライバーとJDBCドライバーの接続先データベースの種類を増やし、NoSQLデータベースであるMongoDBに接続するためのドライバー製品を追加した。MongoDBは本来、独自のクエリー言語を用いてアクセスする必要がある。これに対してProgress DataDirectを使うと、ODBCまたはJDBCドライバーを介してSQLでアクセスできるようになる。

 なお、MongoDBは、米MongoDB(米10genから社名変更)が開発したオープンソースのデータベース管理システムで、ドキュメント指向のNoSQLデータベースである。SQLデータベースとは異なり、非定型データの格納に適したJSON形式のオブジェクトデータを格納する。主な特徴は、データの増加に合わせてデータ容量や性能を拡張しやすいこと。このため、大量の非定型データをやり取りするWebサイト/Webサービスやログ収集/蓄積システムなどで利用されている。

 Progress DataDirectは、ドライバーの種類ごと(ODBC/JDBC/ADO.NET)、および接続するデータベースごとに製品が分かれている。ライセンス価格は接続先データベースの種類に応じて大きく二つに分かれる。Oracle DatabaseなどのRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)に接続するためのドライバーは、最小構成の1コアで33万円、MongoDBなどRDBMS以外のデータベースに接続するためのドライバーは、最小構成の1コアで41万2000円。