日本IBMは2014年7月23日、企業内に設置するコンピュータセキュリティに関する専門チームである「CSIRT」(Computer Security Incident Response Team、シーサート)向けの研修サービスを9月に提供開始すると発表した。研修期間は5日間(合計30時間)で、料金は40万円(税別)。

 対象とするのは、企業内でセキュリティ事故(インシデント)発生時の対応や全体指揮、管理などに携わるセキュリティ担当者。IBMが提供する緊急対応サービス「エマージェンシー・レスポンス支援サービス(Emergency Response Service)」をはじめとするセキュリティベンダーの支援サービスを活用しつつ、「企業側の責任者として、迅速な初動対応を行い、被害を最小限に抑え、適切な再発防止策を立案できるようにする」(日本IBM)ことを目的とする。

 研修内容は、「CSIRTの概要」「内部インシデントへの対応」「外部からの攻撃によるインシデント対応」「外部との連携や公表などの対応」など。講義と実習による実践的なスキル育成カリキュラムを組んでいるという。第1回研修は9月8日から12日までを予定。その後は受講ニーズに応じて開催日を決めるとしている。