エレコムは2014年7月22日、米シーゲイト・テクノロジーと国内における代理店契約を締結し、9月下旬からシーゲイトのストレージ製品の供給を始めると発表した。同社は2010年1月に仏ラシー(LaCie)製品の独占販売を開始したが、その後シーゲイトがラシーを買収し、ラシーはシーゲイトの1ブランドとなっている。独占契約を結んでいるわけではないが、実質的にはシーゲイトの製品は独占的な販売になるという。

写真1●エレコムが9月下旬に発売するSeagete Expansion Desktop Drive
写真1●エレコムが9月下旬に発売するSeagete Expansion Desktop Drive
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 今回の代理店契約の対象は外付けハードディスク。スタンダードモデルの「Seagate Expansion Desktop Drive(2TBと3TB、4TB)/Seagate Expansion Portable Drive(500GBと1TB、2TB)」(写真1)と、ワンクリックで保存・共有ができるバックアップソフトが付属する「Seagate Backup Plus Desktop Drive(2TBと3TB)/Seagate Backup Plus Slim Portable Drive(500GBと1TB)」を発売する。製品の詳細は後日発表するが、発表会会場では発売予定の製品を展示し、想定価格(税別)を出していた。一例を挙げると、Seagate Expansion Desktop Drive(2TB)が1万2800円。Seagate Expansion Portable Drive(500GB)が8980円。Seagate Backup Plus Desktop Drive(2TB)が1万3800円。Seagate Backup Plus Slim Portable Drive(500GB)が9480円。

写真2●エレコム取締役社長の葉田順治氏(左)と、シーゲイト・テクノロジーのブランドグループ、営業マーケティング担当副社長であるピエール・ヴァン・デア・エルスト氏(右)
写真2●エレコム取締役社長の葉田順治氏(左)と、シーゲイト・テクノロジーのブランドグループ、営業マーケティング担当副社長であるピエール・ヴァン・デア・エルスト氏(右)
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 今回販売を始めるシーゲイト製品のターゲットはコンシューマ。同日開催した発表会に出席したシーゲイト・テクノロジーのブランドグループ、営業・マーケティング担当副社長であるピエール・ヴァン・デア・エルスト氏(写真2右)は、データ容量増の大きな要因は家庭のビデオ録画や音楽録音、写真共有などにあると指摘し、外付けハードディスクの容量の伸びが大きく、ニーズが高まっているなどのポイントを説明した。またエレコム取締役社長の葉田順治氏は、ラシーとの提携が順調である点や、ハードディスクの修理を自前で行うといったサポート面やサプライチェーンなどの点をアピールし、「早期にシーゲイトとの提携を成功させて、国内No1になりたい」と抱負を述べた(写真2左)。

写真3●エレコムが販売を始めるLaCie Little Big Disk Thunderbolt 2
写真3●エレコムが販売を始めるLaCie Little Big Disk Thunderbolt 2
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 エレコムでは、ラシーの外付けハードディスクの販売・サポートも引き続き手掛ける。シーゲイト製品がコンシューマ向けであるのに対し、ラシー製品はプロシューマと映像などを手掛けるプロ向けという位置付けだ。発表会会場には、9月に日本市場に投入予定のラシーブランドの新製品も展示した。Thunderbolt 2に対応する「LaCie Little Big Disk Thunderbolt 2」などである(写真3)。価格は未定で、9月下旬に発売予定。詳細は後日発表する予定だ。

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