厚生労働省は2014年7月22日、同日9時20分頃から公共職業安定所(ハローワーク)の求人情報検索システムで障害が発生していると発表した。同日17時時点では障害の原因は不明で、復旧のメドは立っていない。

 同省職業安定局労働市場センター業務室の説明によれば、同省は全国に約1000カ所あるハローワークに合計約2万1000台の求人情報検索用端末を設置しており、求職者が利用できるようにしている。求職者が検索条件を入力すると、通常は2秒程度で結果が表示される。だが同日朝から、数十秒後に検索結果が表示されたり、そのままエラーになって検索結果を閲覧できなかったりする現象が起きている。

 ハローワークの検索システムは7月18日までは正常に動作していた。同省は19日からの3連休を使って、求人情報管理用サーバーのリプレースを実施したという。端末や検索画面の変更は行っておらず、サーバだけを入れ替えた。その後22日朝になって不具合が表面化した。

 現時点では、リプレースが障害の原因かどうかも特定できないとしている。システム障害は全国的に発生しているが、全拠点・全端末で発生しているわけではなく、影響範囲を特定できていない。

 なお、インターネットで求人情報を提供する「ハローワークインターネットサービス」では障害は発生しておらず、現在も利用できる。