バラクーダネットワークスジャパンは2014年7月22日、仮想アプライアンス版のWebアプリケーションファイアウォール(WAF)製品「Barracuda Web Application Firewall Vx」の新バージョン7.9を発表、同日提供を開始した。新版ではREST APIを追加し、クラウド運用ソフトなどから設定を変更しやすいようにした。

 Barracuda Web Application Firewall Vxは、仮想アプライアンス版のWAFである。Webサーバー群の前段にインラインで配置することによって、SQLインジェクションなどのようなWebアプリケーションを狙った不正な攻撃からWebサーバー群を防御する。同製品はサーバー仮想化ソフトの上で動作する仮想アプライアンス版であり、機能はハードウエアアプライアンス版に準拠する。

 今回の新版では、クラウド環境で運用しやすいように、新たにREST APIを追加した。シェルスクリプトやクラウド運用ソフトなどからWeb APIを介して、アクセス制御ポリシーなどのWAFの各設定を変更できるようになった。

 新版ではさらに、セキュリティを高める機能として、応答するHTMLデータに含まれるURL文字列を暗号化して中継できるようにした。元々のURL文字列が分からなくなるため、URL文字列に含まれるディレクトリー名やパラメータを改変してアクセスを試みる攻撃を効果的に防ぐことができる。

AWS Marketplace/Windows Azure Galleryで導入可能に

 今回の新バージョンのタイミングに合わせて、Windows Azureの仮想アプライアンスカタログであるWindows Azure Galleryに同製品を登録した。これにより、Windows Azureを使うユーザー企業は、Windows Azure GalleryからBarracuda WAFを選ぶだけでWindows Azure環境に導入できるようになった。

 Windows Azure Galleryへの登録は、パブリッククラウドのカタログへの登録としては、2014年3月に対応した米AWS(Amazon Web Services)のAWS Marketplaceに次ぐものとなる。いずれも場合も、仮想アプライアンスであるBarracuda WAFのライセンスはユーザーが持ち込んで運用する。ライセンス価格(税別)は、119万5750円から。