米Yahoo!は現地時間2014年7月21日、モバイルアプリケーション分析の米Flurryを買収することで、両社が最終合意に達したと発表した。買収額などの詳細な条件は明らかにしていない。

 Flurryの分析サービス「Flurry Analytics」は、現在150カ国にわたる17万人の開発者に使用されている。Flurryは、世界の14億台のスマートフォンやタブレット端末で使われている54万種類以上のアプリケーションから得たデータをもとに、アクティビティなどを分析している。また、8000にのぼるパブリッシャーが、Flurryの広告プラットフォームを通じて収益を上げているという。

 Yahoo!はモバイルを中心にあらゆる事業を進めるとし、「Flurry買収は当社のとってたいへん重要なステップであり、有用で素晴らしいモバイルアプリケーションの構築と収益化の支援にいっそう注力する」と述べた。

 FlurryはYahoo!のリソースを利用して、開発者がより優れたアプリケーションの作成、ユーザーへのリーチ、新たな収益源確保を実現するためのプラットフォームの提供を加速させる。さらに、より効果的なモバイル広告サービスの開発にも取り組むという。

 米New York Times米Wall Street Journalはそれぞれ、関係者から得た情報として、買収額を約3億ドル、2億ドル以上と報じている。

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