中国インターネット情報センター(中国互聯網絡信息中心、以下CNNIC)が発表した2014年上半期の「中国インターネット発展状況統計報告(中国互聯網絡発展状況統計報告)」の内容を、複数の米メディア(PCWorldEngadget)が現地時間2014年7月21日に報じた。それによると、中国では、モバイルデバイスからインターネットにアクセスするユーザー数が、パソコンを介したユーザー数を上回った。

 CNNICが公表した、2014年6月末時点の中国インターネットユーザーは6億3200万人で、12月末時点の6億1800万人と比べ2.3%増加した。中国インターネットユーザーの83%(5億2700万人)がモバイルデバイスからオンラインにアクセスし、81%(5億1200万人)がパソコンを使ってインターネットを利用している。

 実際、中国インターネットユーザー全体の増加率がわずか2.3%だったのに対し、モバイルデバイスからインターネット接続するユーザーの数は2013年末の5億人から5.4%増加した。

 最も成長率の高いオンラインサービスは、モバイル決済、オンラインバンキング、モバイル旅行予約だという。一方、「中国版Twitter」と呼ばれる「Weibo(微博)」などのソーシャルメディアは、ユーザーが減少している。

 英Reutersが引用した米IDCの調査によると、世界最大のスマートフォン市場である中国は、2018年の世界スマートフォン出荷台数18億台のうち、3分の1近くを占めると見られる。