リコーは2014年7月18日、重要なデータをクラウド上に自動的にバックアップする中小企業向けソリューション「クラウドサービス for 簡単バックアップ」を、7月22日に発売すると発表した。面倒な設定をせずに導入することが可能で、火災や津波など万が一の災害時にも蓄積したデータを保護して事業を継続できる。初期料金は1万2000円、利用料金は容量10GBで月額2400円から(いずれも税別)。

 同社が提供する、ITサービス総合メニュー「ITKeeper」の新ラインアップ。ビジネスで一般に使われるファイルを、自動的に選択してバックアップする。パソコンの稼働状況を自動検知して、バックアップする作業を最適な時間帯に実施する。ユーザー側で、バックアップ対象ファイルの選択やスケジュールの設定をする必要はない。

 バックアップデータは、海外のデータセンターに暗号化した上で複数サーバーに分散保管する。専用Webサイトから、社内のパソコン全体のバックアップ取得状況を確認することが可能。バックアップデータは会社のパソコン全体で共有するため、パソコン台数に制限なく利用できる。バックアップ元と別のパソコンに復元することも可能。

 このほか、電話やメール、リモートサポートによるヘルプデスクサービス、サービスの稼働状況を常時監視して障害時に通知するサービスをパッケージにまとめた。オプションで、エンジニアによるオンサイト導入サービスも用意する。