中国Alibaba Group(阿里巴巴)は米国での新規株式公開(IPO)を9月に先送りするようだと、複数の海外メディア(米Wall Street Journal米New York Times英Financial Timesなど)が現地時間2014年7月17日に報じた。9月第1月曜日(今年は9月1日)のレイバーデーの祝日が過ぎたあとになる見込み。

 Alibabaは当初、IPOを8月に実施すると見られていたが、すべての必要な手続きを済ませるのに時間が足りないと判断したという。8月6日に価格などの条件を決定し、8月7日に取引開始を開始するためには、ロードショー(IPOに向けた説明会)を来週にも始めなければならない。

 また、多くの金融関係者が8月に夏季休暇をとるため、9月に入ってから条件を決定し、IPOを実施した方が理にかなっていると言える。

 Alibabaは5月6日にIPOを正式に申請しており、その時点で調達規模を最大10億ドルとしている。しかし最終的に調達規模を150億ドル~200億ドルに引き上げるとの見方もあり、2012年5月に160億ドルを調達した米FacebookのIPO以来の規模になると期待されている。同社は7月に、上場先を米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に決定したことを明らかにしている(関連記事:Alibaba、上場先はニューヨーク証券取引所、8月IPO実施か)。