米Googleは現地時間2014年7月17日、同年第2四半期の決算を発表した。連結売上高は159億5500万ドルで前年同期と比べ22%成長した。会計原則(GAAP)ベースの純利益は34億2200万ドル(希薄化後の1株当たり利益は4.99ドル)で同6%増加。営業利益は42億5800万ドルで同23%増加した。

 特別費用を除いた非GAAPベースの場合、純利益は41億7500万ドル(希薄化後の1株当たり純利益は6.08ドル)、営業利益は51億3800万ドルとなる。

 米Wall Street Journalの報道によると、アナリストらは売上高を156億1000万ドル、特別費用を除いた1株当たり純利益を6.24ドルと予測していた。

 事業別の業績は、傘下のWebサイトによる売上高が109億3500万ドル(Google事業売上高の69%)で前年同期比23%増加した。パートナーサイトからの売上高は34億2400万ドル(同21%)で同7%増加。クラウドサービスやAndroidを含むその他の売上高は15億9600万ドル(同10%)で同53%急増した。

 広告のペイドクリック総数は前年同期比で約25%増加した。傘下サイトのペイドクリック数は同約33%増、パートナーサイトのペイドクリック数は同約9%増だった。

 クリック単価は前年同期と比べ約6%減少した。傘下サイトでは同約7%減少し、パートナーサイトでは同約13%低下した。

 提携パートナーに支払う手数料(TAC)は32億9300万ドルで、広告収入に占める割合は23%だった。米国外の売上高は93億2500万ドルとなり、Google事業の売上高の58%を占めた。

 クリック単価の低下について米New York Timesは、モバイルへの移行がますます進んでいるため、Webサイトの広告需要が下がっていると指摘している。

 また、5年にわたって最高事業責任者を務めたNikesh Arora氏がGoogleを退社し、ソフトバンクの副会長に就くことを、ソフトバンクが7月18日に明らかにしている(ソフトバンクのプレスリリース)。Arora氏は10月に、ソフトバンクが新たに米国で立ち上げるSoftBank Internet and Mediaの最高経営責任者(CEO)に就任するという。米Forbesによると、Googleでは当面、Larry Page CEOの直属顧問であるOmid Kordestani氏がArora氏の後任を務める。

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