富士通マーケティング(FJM)、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)、FJMの子会社であるコンテンツ・プランナーの3社は2014年7月17日、中堅中小企業向けにオープンソース(OSS)を導入するSIサービス「OSS導入支援サービス」を共同で開始した。コンサルティングから運用まで、3社それぞれが得意とするSIフェーズを組み合わせた(写真)。3社全てが販売窓口となる。販売目標は今後3年間で150件。価格は個別対応。
OSS導入支援サービスは、OSSの導入コンサルティングから運用までをトータルで提供するSIサービスである。Webアプリケーションサーバーやデータベースなど全6分野にわたって、全9種類のサービスメニューを用意した(表)。体系化/メニュー化によって、SIサービスを受けやすくしている。さらに、サービスメニューにないSI案件も個別対応で受注するとしている。
分野 | サービス名 | 内容 |
---|---|---|
WebAP | WebAPサーバ構築サービス | ApacheとTomcatによるWebアプリケーションサーバーの構築 |
DB | PostgreSQL構築サービス | PostgreSQLの設計・構築 |
MySQL構築サービス | MySQLの設計・構築 | |
クラスタ構築サービス | Red Hat ClusterによるDBサーバーの環境構築 | |
認証 | OSSを用いた認証基盤構築サービス | OpenAM(シングルサインオン)とOpenLDAP(ID統合管理)による認証基盤構築 |
OSSを用いたActive Directoryドメイン環境構築サービス | SambaによるActive Directory ドメイン環境構築 | |
監視 | OSSを用いたシステム運用監視構築サービス | Zabbixによる、稼働監視、アプリケーション監視、リソース監視 |
バックアップ | OSSを用いたバックアップ基盤構築サービス | Baculaによるバックアップ基盤構築 |
インフォメーション | 社内SNS基盤構築サービス | Movable Type Enterpriseによるブログサーバー構築 |
今回のSIサービスは、FJM、富士通SSL、コンテンツ・プランナーの3社全てが販売窓口となる。さらに、サービスの受注後も3社が共同でサービスを提供する。上流から下流まで3社それぞれが得意とするSI工程を組み合わせており、ユーザーは3社の違いを意識する必要なくサービスを受けられる。コンサルティングと導入・設計は3社全てが担当し、開発・システム構築と運用サポートは富士通SSLとコンテンツ・プランナーの2社が担当する。