NECは2014年7月15日、「Amazon Web Services(AWS)」を使ったシステム構築サービスを開始すると発表した。顧客のシステムを構築する際のITインフラストラクチャーにAWSを使用する。NECでは同事業を推進するために、2015年3月までにAWS認定技術者をNECグループ内で200人育成する。

 日本国内の大手コンピュータメーカーの中では、日立製作所が2013年6月にAWSを使ったシステム構築を本格化することを公表している(関連記事)。NECの動きはそれに続くもので、NECでは2018年3月までに、AWSを使って1000件のシステム構築案件を受注することを目標としている。

 NECはAWSを使ったシステム構築サービスを提供するに当たり、大規模ミッションクリティカルシステムの構築ノウハウを活用して、AWSを使った大規模システム構築における高負荷時の動作・性能評価を実施した。そこで得られた知見を基に、同サービスを提供するとしている。またセキュリティや運用管理、高可用などに使用するNECの主要ミドルウエアをAWSに対応させ、同サービスで使用する。

 NECでは2014年4月に、パブリッククラウドである「NEC Cloud IaaS」を始めている。AWSとNEC Cloud IaaSや、顧客のオンプレミス環境を連携させた「ハイブリッドクラウド環境」の提供も行う。