写真1●エクストリコムジャパンの「LV-2000」
写真1●エクストリコムジャパンの「LV-2000」
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 無線LAN機器メーカーのエクストリコムジャパンは2014年7月15日、大型施設向けの無線LANコントローラー「LV-2000」を国内で8月から販売すると発表した(写真1)。同社のAPと組み合わせて使う。最大1万6000台の無線LANクライアント端末からの接続が可能とする。米国では、「2013年のNBAオールスターゲームの会場(トヨタセンター)で観客向け無線LAN環境を提供」などの実績があるという。日本では、スタジアムや大規模会議場を主要ターゲットにして販売活動を進める。

 LV-2000は、複数のAPを配置して同一のチャネルで全エリアをカバーする「チャンネル・ブランケット・アーキテクチャ」と呼ぶ仕組みを採用している。クライアントからのアップリンクの通信は、それを受け取れたすべてのAPがLV-2000に転送し、そこで取捨選択する。クライアントへのダウンリンクの通信は、LV-2000がAPの電波を出すタイミングをコントロールし、1パケットごとに最適なAP(基本的にはクライアント端末に最も近いAP)を選択して送るという。

 参考価格は、最小構成(LV-2000本体とAPが8台)で約500万円から(税別)。なおエクストリコムでは、海外では発表済みの802.11ac対応のAP「RP-23ac」を、8月末に日本でも発売予定だとしている。