2014年7月14日、高校生以下が情報科学の知識・スキルを競う「第26回国際情報オリンピック台湾大会」の開会式が催された(写真1)。開催期間は約1週間。世界82カ国・地域の中学生や高校生300人超が集結し、難問に挑む。大会期間中は、2日間の競技のほか、各国代表選手の交流イベントなども予定されている。

写真1●「第26回国際情報オリンピック台湾大会」開会式の模様
写真1●「第26回国際情報オリンピック台湾大会」開会式の模様
[画像のクリックで拡大表示]

 国際情報オリンピックは、数学オリンピックなどと並ぶ高校生以下を対象とした八つの国際科学オリンピックの一つ。競技は個人戦で、各国四人が代表選手として参加する。出題された問題を解くためのアルゴリズムを考えてプログラムに実装し、実際にコンピュータ上で処理を実行。その出力結果で点数を競う。プログラミング技術もさることながら、アルゴリズムの良し悪しが勝敗を分けるという。

 過去の大会では、中国が圧倒的な強さを発揮している。それに米国、ロシアなどが続く。日本は1990年代中盤に選手団を派遣していたが、一時中断。2006年の「第18回メキシコ大会」から、代表選手の派遣を再開した。今年は1000人以上の応募者から、国内大会などを通して日本代表の4人を選抜、本大会に臨む(写真2)。

写真2●日本代表の4人
写真2●日本代表の4人
[画像のクリックで拡大表示]

 大会期間中には、2018年の「第30回国際情報オリンピック」の開催地が決定、発表される見込み。日本は同大会の候補地として立候補しており、誘致に成功すれば初開催となる。