フジ・メディア・ホールディングス(FMH)および伊藤忠商事は2014年7月14日、タイのテレビ通販事業者最大手であるTV Direct(TVD)の株式を取得し、資本・業務提携について合意したと発表した。

 フジ・メディア・ホールディングスおよび伊藤忠商事は7月14日付でTVD株式総数の2.43%ずつ(合計4.86%)を取得した。フジ・メディア・ホールディングスおよび伊藤忠商事は既に、2社傘下のアジア向けビジネス企画会社であるエフ・アイ・メディア企画(FIM)のテレビ通販プロジェクト「ASIA SHOPPING KING」などを通じてTVDとは良好な関係を築いており、TVDの事業戦略や将来性について高く評価しているという。

 今回の提携によりTVDを通じた日本商品のタイ向け販売を皮切りに、TVDとの協業検討を進める。TVDのタイにおけるブランド力とメディア力、顧客基盤、マーケティング力を活用し、フジ・メディア・ホールディングス傘下の通販事業会社である「ディノス・セシール」によるタイ向けECサイトの展開を予定する。

 タイの若者向け最新ライフスタイル提案サイトを新設し、フジテレビジョンをはじめとするフジ・メディア・ホールディングスのグループ各社のコンテンツ力を生かし、日本で話題のエンタテインメントや人気アイテムを紹介・販売することも検討している。さらに伊藤忠グループの海外拠点ネットワークの活用や、TVDに対して海外展開をするうえでのノウハウ提供など、今後双方にメリットのある分野での協業を拡大する。

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