写真:Getty Images
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田中達也社長の就任後、急ピッチで構造改革を進める富士通。国内がSI(システムインテグレーション)特需に湧く今のうちに、企業体質の転換を成し遂げる考えだ。目指すのは、人工知能(AI)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)などに強みを持つ事業基盤を作ること。顧客の要望通りにシステムを作るSIから、顧客のビジネス変革を支援する「デジタルサービス」に舵を切る。だが、従来型のSIに長らく適合した従業員、組織、技術基盤を組み替えるのは容易ではない。富士通の苦闘は、日本のユーザー企業が抱えるデジタル変革への悩みとも重なる。

岡田 薫

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