写真:amanaImages(電話)、Getty Images(樹形図)、写真提供:NTT
写真:amanaImages(電話)、Getty Images(樹形図)、写真提供:NTT

1985年の民営化から33年、黒電話の会社だったNTTがIT企業へと姿を変えつつある。かつては売り上げ全体の7割を占めていた音声通信収入は今や2割まで減少。海外で大型M&A(買収・合併)を加速し、国内外でIT事業の拡大を急ぐ。ただ、過去の海外買収は失敗続き。果たして事業変革はうまくいくのだろうか。成否のカギは3つの「脱」にある。決まったサービスを提供する通信会社の考え方を脱し、顧客のニーズをくみ取れるか。自前主義を脱し、外部企業と柔軟に手を組めるか。海外で利益を上げる事業モデルを確立し、国内に頼る「内弁慶」から脱却できるかだ。

[画像のクリックで拡大表示]
玄 忠雄