写真:Getty Images
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グループ向けシステムの強化と外販事業の拡大という二つの使命を帯びて、1980~1990年代に数多く誕生したシステム子会社。ところが、ITや業務のスキル、営業力のいずれも中途半端で、鳴かず飛ばずのシステム会社は少なくない。多くの会社が先送りしてきた「システム子会社問題」である。だが、状況は変わり始めた。名だたる企業が中途半端経営からの脱却に突き進む。
パナソニックはIT革新に不可欠な取り組みとして、2015年10月をめどにシステム子会社を軸にした組織改革を完了させる。日本郵船はこの4月、システム子会社の1社をITベンダーに売却。JTBも4月、システム子会社の地位・権限をより高めるため、システム子会社社長に本社の執行役員を兼務させた。多くの大手企業が長年の課題に終止符を打つべく、改革に乗り出した。

岡部 一詩

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