「非常に心配。このまま行くと、ITのオペレーションコストが高止まりしたままの日本企業は、海外との競争で勝負にならなくなるのではないか」(LIXILの小和瀬浩之 CIO 兼 IT推進本部長)。
「従来の物の考え方、進め方ではもはや太刀打ちできない。IT活用についても、これまで考えもしなかったことに挑戦していかなければ」(全日本空輸の幸重孝典 業務プロセス改革室長)。
日本を代表するCIO(最高情報責任者)の二人が異口同音に語るのは、し烈なグローバル競争に直面している日本企業への危機感と変革への強い意志だ。今年8月、ユーザー企業のCIOとITベンダーの経営幹部が一堂に会して議論した、「ITpro EXPO ステアリング・コミッティ」全体会議での発言である。
今年の会議では、ICTを活用して世界が認める「ジャパン・クオリティ(日本品質)」を高めていく道筋や、ユーザー企業のIT部門/ITベンダーが果たすべき役割などを宣言にまとめた。小和瀬氏と幸重氏の発言で共通していたのは、“勝負どころ”をはっきりさせるべき、ということだ。
差異化する必要のないノンコア業務は、標準化によって徹底的に効率化し、オペレーションコストを下げる。一方、コア業務はICTの活用と“人の力”で差異化を徹底し、海外企業にないジャパン・クオリティに磨きをかける。二人の言葉には、自ら実践してきた者だけが持つ重みがある。
国内線システムのオープン化と国際線システムへのクラウド導入という、航空業界の常識を覆すシステム刷新と業務プロセス改革を牽引する幸重氏。花王のシステム部長からヘッドハントでLIXILに転身し、プロフェッショナルCIOのロールモデルとしても注目を集める小和瀬氏。
この二人が10月15日、ITpro EXPO 2014のパネルディスカッション「改革を牽引するCIO2人が徹底討論~2020年、日本成長へのシナリオ~」で再会する。「ICTを活用して成長し、グローバル競争を勝ち抜く」。そうした強い思いを持つ読者にとって、またとない気付きの場となることをお約束する。
【パネルディスカッション】
『改革を牽引するCIO2人が徹底討論~2020年、日本成長へのシナリオ~』
<10月15日(水) 14:10~14:50>
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【パネリスト】
- 全日本空輸 上席執行役員 業務プロセス改革室長
幸重孝典氏 - LIXIL 執行役員 CIO兼情報システム本部本部長
小和瀬浩之氏
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【モデレータ】
- 日経BP社 日経コンピュータ編集長 吉田琢也
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