毎年1月にラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)は、その年に起こりそうなトレンドをてっとり早くつかむのに最適な展示会である。少々時間はたってしまったが、今年2014年の話題の一つは、間違いなく「ウエアラブル」だった。

 振り返ると、巨大な展示会場がいくつも並ぶCESにおいて、その中でも最も広い展示スペースがある南館のフロア半分ほどが、ウエアラブル関連の機器の展示で占められていた。企業の大小を問わず参入企業が相次ぎ、機器の種類も頭のてっぺんから足の先に着けるものまで実に様々な種類がある。いずれの企業も、こぞって人体のデータに収集に取り組んでいる――。そんな印象を受けたのを覚えている。

 ただ、どんなデバイスが主流になるのか、その先の展開はどうなるのか、については正直なところ答えを見出すことができなかった。確かに「何かできそう」「可能性がありそう」ということは感じるものの、それが広く普及し、継続的なビジネスにまで展開できるかどうか。リーンスタートアップ風に言えば、ウエアラブルを手掛けるスタートアップ企業は、繰り返しが可能なビジネスモデルを見つけて普通の企業へと成長できるのかどうか。

 来る「ITpro EXPO 2014」では、そんな疑問に答えてくれそうな3人を集め、パネルディスカションを企画した。登壇するのは、眼鏡型のデバイス「Viking」を開発するブリリアントサービスの杉本礼彦氏、腕時計型のおもちゃを開発するMoffの高萩昭範氏、脳波を使った各種デバイスを開発するneurowear project(ニューロウェアプロジェクト)の加賀谷友典氏の3氏だ。

左から、ブリリアントサービス代表取締役 杉本礼彦氏、Moff代表取締役 高萩昭範氏、neurowear project(ニューロウェアプロジェクト)プロデューサー 加賀谷友典氏
左から、ブリリアントサービス代表取締役 杉本礼彦氏、Moff代表取締役 高萩昭範氏、neurowear project(ニューロウェアプロジェクト)プロデューサー 加賀谷友典氏
左から、ブリリアントサービス代表取締役 杉本礼彦氏、Moff代表取締役 高萩昭範氏、neurowear project(ニューロウェアプロジェクト)プロデューサー 加賀谷友典氏
左から、ブリリアントサービス代表取締役 杉本礼彦氏、Moff代表取締役 高萩昭範氏、neurowear project(ニューロウェアプロジェクト)プロデューサー 加賀谷友典氏

 端末の種類も扱うデータも、三者三様。そして、各氏とも世界中のイベントで自身の機器を紹介しており、世界中のウエアラブルデバイスやサービスに触れている方たちだ。パネルディスカッションでは、それぞれのビジョンと、世界で起こっていることを共有したいと考えている。

 このあたりの動向に興味をお持ちの皆さんには、ぜひご来場、注目いただけると幸いである。

【基調パネル】
ウエアラブルデバイスで儲ける
<10月16日(木) 10:00~10:50>

    【パネリスト】
  • ブリリアントサービス 代表取締役 杉本礼彦氏
  • Moff 代表取締役 高萩昭範氏
  • neurowear project(ニューロウェアプロジェクト) プロデューサー 加賀谷友典氏
    【モデレータ】
  • 日経BP社 日経BPイノベーションICT研究所 主任研究員
    菊池 隆裕

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