写真1●オージス総研ソリューション開発本部データアナリシス部 篠田 彩 氏
写真1●オージス総研ソリューション開発本部データアナリシス部 篠田 彩 氏
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写真2●リクルートテクノロジーズITソリューション統括部ビッグデータ部 清水 英子 氏
写真2●リクルートテクノロジーズITソリューション統括部ビッグデータ部 清水 英子 氏
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写真3●日本航空 Web販売部 1to1マーケティンググループ 木下 朋子 氏
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写真4●モデレーターを務めた日経情報ストラテジー山端宏実記者
写真4●モデレーターを務めた日経情報ストラテジー山端宏実記者
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 2014年10月16日夕方、東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2014」のメインシアターに3人の女性が登壇した。リクルート、日本航空(JAL)、オージス総研でデータ分析に携わる彼女たちによる「データサイエンティスト女子座談会」が、同日のメインシアター講演の最後を飾った。

 「データサイエンティストというと、『どんな分析をしているか』に興味が集まりがちだが、本質はビジネスで成果を出すことでは」。モデレーターを務めた日経情報ストラテジーの山端宏実記者の問いに対し、全員が「そう思う」と回答した。

 オージス総研ソリューション開発本部データアナリシス部の篠田彩氏(写真1)は、大阪ガスのデータ分析部門ビジネスアナリシスセンターに2013年まで所属していた。前職のときから「『何ができたら嬉しいのか』という問いを常に自分に投げかけ、課題を明確化して出口を設計することを心掛けている。現場が分析結果を活用できるようになるまで徹底して支援する」と話し、「パソコンに向かうより先に、まず依頼主である事業の現場とのコミュニケーションを取る」と話した。

 リクルートテクノロジーズのITソリューション統括部ビッグデータ部に所属し、リクルートの各ウェブサービスのレコメンデーション機能の強化などに携わる清水英子氏(写真2)は、「事業部門の依頼を全て実現しようとするとオカネがすごくかかる。スモールスタートで少しずつ成功体験を作り、徐々に成果を大きくしていく」と語り、事業部門と週1回の割合でミーティングを持って意識のすり合わせを行っていることを明かした。

 JALのWeb販売部1to1マーケティンググループで、ネット会員のアクセスログ分析などを担当する木下朋子氏(写真3)は「分析の切り口などについてのアイデアを、分析担当者だけで話し合っていても発想が限定される。ビジネスに詳しい人、事業をもっと伸ばしたい当事者と話すことが重要」と話した。