物理的な鍵を使わずにWebサービスやアプリでドアの施錠を操作できる鍵。遠隔操作で鍵の開閉を操作できる製品もあり、シェアオフィスや民泊などの用途向けに注目が高まっている。
シェアオフィスや民泊など多数の人が出入りする部屋では、利用者ごとに鍵を受け渡しする必要がある。この面倒な鍵のやり取りをIoTを活用して効率化できるのが「スマートロック」だ。
スマートロックでは物理的な鍵を使わずに、Webサービスやアプリからドアの錠を操作する。有効期限付きの解錠コードを発行して、友達や民泊客が滞在期間中だけ自由に鍵を開け閉めできるようにすることも可能だ。鍵を遠隔操作できる製品なら、不在時の急な来客でも帰宅まで家の中で待ってもらうことができる。
米アマゾン・ドット・コムは2017年11月に、スマートロックを使ったサービス「Amazon Key」を開始した。不在時でも配送業者が鍵を開けて玄関に荷物を配送してくれるので、再配達不要で荷物を受け取れる。同サービスではスマートロックと連動するカメラがセットになっていて、鍵が操作された前後の映像をライブまたは録画で確認できる。
スマートロックは、現在利用中の鍵に装置を後付けするものと、ドアのシリンダー鍵部分を丸ごと交換するものがある。電池が切れると鍵が掛かったままになる製品が多いので、注意が必要だ。