米スラック・テクノロジーズが提供するビジネス向けチャットサービス。SNSのように気軽にメッセージをやり取りできる。部署やプロジェクト単位でグループを作り、コミュニケーションやファイル共有ができる。

 SNSなど短いコメントで頻繁にやり取りするコミュニケーション方法を、職場にも導入する動きが広がっている。Slackもそうしたビジネス向けコミュニケーションサービスの一つだ。

 もともとはオンラインゲームの開発現場で使われていたツールだった。プログラマーが利用していたこともあり、GoogleドキュメントやDropbox、GitHubなど、外部のサービスとの連携やカスタマイズ性に優れている。作業中のファイルのやり取りや過去のチャット内容の検索も容易で、利用するグループの人数に上限がないなど企業の規模を選ばず導入しやすい。また社内だけでなく、プロジェクトごとに社外のメンバーを含めたグループを作成してコミュニケーションすることもできる。現状でも日本語でメッセージをやり取りできるが、2017年内にはユーザーインタフェースも含めた日本語化を完了する見込みだ。

 ソフトバンクグループは2017年9月19日、10兆円規模の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)を通じてスラック・テクノロジーズに出資したことを明らかにした。スラック・テクノロジーズの調達額は2億5000万ドル(約280億円)で、その大半はSVFによるものとみられている。

Slackの操作画面。LINEやFacebookなど個人向けのサービスと比べてセキュリティや情報共有機能が強化されている
Slackの操作画面。LINEやFacebookなど個人向けのサービスと比べてセキュリティや情報共有機能が強化されている
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