Android端末向けにGoogle Playで販売されている有料のコンテンツを、家族間で共有できるサービス。アプリやゲーム、映画、テレビ番組を共有できるほか、支払方法を家族でまとめることもできる。

 米グーグルは2016年7月、Android端末向けのストア「Google Play」で販売している有料コンテンツを家族間で共有できる「ファミリーライブラリ」を開始した。

 ファミリーライブラリに登録した家族の誰かがアプリや映画などの有料コンテンツを購入すると、購入者本人とほかの家族(本人を入れて最大6人)全員で、同じコンテンツを利用できる。さらにコンテンツの支払方法を代表者のクレジットカードにまとめることもできる。なお、1つのアカウントを複数のファミリーライブラリに登録することはできない。

 日本向けのファミリーライブラリサービスで共有できるコンテンツは、アプリとゲーム、映画、テレビ番組だ。海外では書籍も共有できるが、日本向けサービスでは共有対象外となっている。コンテンツは購入後自動でファミリーライブラリに登録できるほか、設定を変更してコンテンツごとに共有するかどうかを選択するようにもできる()。

家族をファミリーライブラリに登録すると、アプリや 動画などの対応コンテンツが登録ユーザー間で共有で きるようになる。対応コンテンツは自動で共有したり、 個別に共有するかどうか設定したりできる
家族をファミリーライブラリに登録すると、アプリや 動画などの対応コンテンツが登録ユーザー間で共有で きるようになる。対応コンテンツは自動で共有したり、 個別に共有するかどうか設定したりできる
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 なお、ファミリーライブラリを作成する前に購入した有料アプリは、共有できないものもあるので注意が必要だ。また、映画やテレビ番組のレンタル作品はレンタルした本人しか視聴できない、無料のアプリやアプリ内で購入したコンテンツ・機能はファミリーメンバーと共有できない――といった制限がある。

 音楽は月額固定で聴き放題のサービス「Google Play Music」を家族間で共有できる。ただし、通常月額980円(税込み)のサービスをファミリープランに切り替える必要があり、月額料金が1480円(税込み)になる。

 米アップルも、家族間で有料コンテンツを共有できる「ファミリー共有」という類似の仕組みを、iPhoneなどのiOS向けに提供している。家族をファミリーライブラリに登録すると、アプリや動画などの対応コンテンツが登録ユーザー間で共有できるようになる。対応コンテンツは自動で共有したり、個別に共有するかどうか設定したりできる