Windows 10への無料アップグレードは2016年7月29日に終了した。しかし、障害者向け支援の技術である「アクセシビリティ機能」を利用するユーザーには、無料アップグレードが継続提供されている。

 Windowsには障害者支援の「アクセシビリティ機能」として、小さい文字を見ることが難しい人のために画面の文字を拡大したり、マウスを使うことが難しい人のためにキーボードのテンキーでマウスのカーソルを動かしたりする機能がある。2016年8月公開の「Windows 10 Anniversary Update」では、これらのアクセシビリティ機能が一段と強化されているという。

 Windows 10への無料アップグレードは7月29日に終了した。ただし、5月6日付の「Microsoft Accessibility Blog」では、支援技術を利用しているユーザーに対しては、7月29日で終了しないことを明らかにしていた。それを受けて、日本マイクロソフトは「障碍者向け支援技術製品をご利用のお客様向け Windows 10 無償アップグレード」というWebページを公開。アクセシビリティ機能を利用するWindows 7/8.1ユーザーは継続して、Windows 10に無料でアップグレードできるようにしている。ユーザー状況を詳しく確認する画面は特になく、アップグレードした後は「Windows 10 Anniversary Update」が適用済みになる。

●7月29日以降も無料アップグレードが可能に
●7月29日以降も無料アップグレードが可能に
「障碍者向け支援技術製品をご利用のお客様向け Windows 10 無償アップグレード」のWebページ(https://www.microsoft.com/ja-jp/accessibility/windows10upgrade)
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「Windows 10 アップグレードアシスタント」の画面。ライセンス条項の「承諾」を選べばよい
「Windows 10 アップグレードアシスタント」の画面。ライセンス条項の「承諾」を選べばよい
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